「せ、先輩!」

照れたように慌てる彼が愛おしくて。

好きだなって思う。

こんな気持ち、教えてくれたのは梓君だよ。


ねえ、梓君。

前に梓君が言った言葉、覚えてる?

「俺を先輩の一番にしてくれるんですか?」


一番、なんかじゃないよ。

ううん、順番なんてないの。

誰よりも、唯一、好きなんだよ。

「先輩、何笑ってるんですか?」

「ううん!別に!」


君は、私のたったひとりのヒーローだよ。

だから、これからも私を、君のたった一人のヒロインにしてね?



-*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*-特別編 side花恋【完】-*- -*