はあ…

ここにいても落ち込むだけか。

俺は部屋に上がって一人考える。

俺の顔がもう少しかっこ良かったら。

あと十センチ身長があれば。

いやいや、そんなことは関係ない。

やっぱり俺は大和には敵わないのかな。

うん、そうだよな。

~♪

その音に俺は飛び起きた。

だってそれは花恋先輩専用の着信音。

「も、もしもし!?」

ワンコールで出てしまう。

やべ、こういうとこがダメなのか?

いや、でも花恋先輩から電話とか、嬉しすぎる!

『あ、梓君、今ちょっといいかな?』

「はい!全然オッケーです!」

花恋先輩の電話よりも大切な用なんてありませんよ!

『あのね、その、お願いがあって…明日、会えない?』

花恋先輩からのお願い!?

明日会う!?

そんなの決まってる!

「はい!会います!」

「本当?ありがとう…じゃあ、明日高校の前で待ってる。」

電話を切って、ベッドの上に倒れこみ足をバタバタ。