「れんー、起きろ」
朝かぁ
今日は寒い
そっか今日は土曜日か
うちの家は病院をやっていて兄たちは親を継いで院長になった
病気だけでなく心も治すという信念で、この辺では珍しいカフェを併設する個人病院となった
月金土はカフェ
火木は病院となっている
まあ病院ってことを知ってるのは昔からの患者さんだけだけど
看板にはcafuneというロゴとコーヒーの絵だけが書いてある
2人医者がいるから基本何でも診れるし休みの日でも患者さんに呼ばれたらすぐに対応する
だから実質休みはなし
「れんー」
そろそろおきなきゃ
そう思ってたら痺れを切らしたゆうの足音が聞こえてくる
「おきて、もう開店時間だ」
「はぁい」
パーカーを着ると顔を洗って下に降りた