今日からまた、新しい生活が始まる。
「はあ・・・」
少しため息をついて私、春野風香は真新しい制服に着替えてみる。
着なれない制服は少し大きいけれども、ちゃんと着れているようで少し安心。
家を出てバス停からバスに乗ると学校が見えてきた。

きれいな白ぬりの壁。大きな校門。あれが私の入学する学校、夜星学園だ。
もう何人か新入生も集まっているようで色々な所から話し声が聞こえる。私はバスから出ると出ると深呼吸をして学園内に一歩足を踏み入れた。
1分ぐらい進むと玄関が見えてきた。自分のクラスを確認しようとすると・・・
「ふうちゃん?」
だれかに声をかけられた。この声はもしかして・・・
ふりかえって相手の顔を確認する。やっぱり小学校時代の親友の佐藤ここあちゃんだ。
「ここあちゃん、久しぶり。」
「久しぶり! 小学校の卒業式の帰り入学する中学聞こうと思ったのにわすれててあせったよ~。同じ中学でよかった~」
「うん!」
親友と一緒なら中学生活も楽しくおくれそう。
考えた後、クラスのことを思い出して不安になった。
「ここあちゃん、私クラスまだ見てないんだよね。ここあちゃんと同じクラスになれるかな?」
というと