時計を見ると午後23時26分だった。昨日のこの時間からってことは。

「24時間丸々眠っていたの?」

「あぁ、まるで眠り姫みたいに安らかにな」

カンくんは水を渡すと外に煙草を吸いに行った。

アカネさんが私のそばにきた。

「ナッティーが起きて安心したわ、カンくんはあんな感じだけれど、すごく心配してたのよ、言葉にはしてなかったけれど、あんまり安らかに眠っているからこのまま起きないんじゃなかって」

アカネさんはじっと私を見つめてそっと手を握ってくれた、アカネさんの手は暖かくて優しかった。