「ニーナ。毛布があるから、それに包まろう。ジャンポール、君の馬も付いて来ている」
確かに彼の言うとおりに、馬は二頭ここまで来ている。私はこれで助かったと、そう思ったら安心して、倒れそうになってしまった。
「ニーナ」
マティアスが私の名前を呼んで支えてくれた。私を大きな毛布で包み込むと、ぎゅっと抱きしめた。
「本当に良かった。僕があの時に飛び込めたら良かったのにと、どれだけ思ったことか」
「助けに来てくれて、本当にありがとう」
私の言葉を聞いて、マティアスは俯いた。
ぼんやりとジャンポールの方へと視線を向けると、彼も自分の馬から毛布を出している。
こんなに寒いのに、彼は私に体温をわけてくれていたんだ。
マティアスは私を抱き上げると毛布を巻いたまま横乗りで馬に乗せ、自らも私を抱きしめるようにして後ろに乗った。
「とにかく、こんなところには居られない。早く体を温めないと」
私を後ろから強く抱きしめるように手綱を持つと、馬で駆け始めた。
向かい風が強いけど、毛布に包まれ、後ろから抱き抱えられることで、冷え切った体がようやく温まるような気がした。
確かに彼の言うとおりに、馬は二頭ここまで来ている。私はこれで助かったと、そう思ったら安心して、倒れそうになってしまった。
「ニーナ」
マティアスが私の名前を呼んで支えてくれた。私を大きな毛布で包み込むと、ぎゅっと抱きしめた。
「本当に良かった。僕があの時に飛び込めたら良かったのにと、どれだけ思ったことか」
「助けに来てくれて、本当にありがとう」
私の言葉を聞いて、マティアスは俯いた。
ぼんやりとジャンポールの方へと視線を向けると、彼も自分の馬から毛布を出している。
こんなに寒いのに、彼は私に体温をわけてくれていたんだ。
マティアスは私を抱き上げると毛布を巻いたまま横乗りで馬に乗せ、自らも私を抱きしめるようにして後ろに乗った。
「とにかく、こんなところには居られない。早く体を温めないと」
私を後ろから強く抱きしめるように手綱を持つと、馬で駆け始めた。
向かい風が強いけど、毛布に包まれ、後ろから抱き抱えられることで、冷え切った体がようやく温まるような気がした。