「行きましょう……いつまでも、そんな無駄話は出来ないわ」

 私はメイヴィス様に仕える侍女で、この屋敷の使用人だ。

 そう言い聞かせながら、お茶の準備を終えると主人に促され、華やかな席に着いた。

「ねえ、ニーナ。何か質問はないの? せっかくだから、色々聞いてみましょうよ」

 無邪気で可愛いメイヴィス様に微笑みながら、私は適当に合わせようと口を開いた。