最終的に私の利益になれば良いだろうって、そういう感覚。少し身勝手だよね。

「ううん。何もないわ。心配かけてごめんなさい」

「何かあったら言うんだ。わかったな。ニーナ」

 真面目な顔をしている兄さんに、私は微笑んだ。

「もちろんよ。ありがとう、シメオン兄さん」