○このバスに乗客はひとり。降車ボタンの音が鳴れば、運転手はその乗客が降車するのだと考えるだろう。では何故、運転手は恐怖を覚えたのだろう。運転手にとって、乗客が降車ボタンを押すのは何ら不思議なことではない。その乗客が本当に存在しているのであれば。