「おはよ……」

教室のドアは開いていて、すっかり文化祭の装飾も終わっていた。

「麗菜!
おはようー!

深明ちゃんも一緒だね!

風邪、もう大丈夫なの?

深明ちゃんが来るまでに飾り付け終わらせて、今日はリハーサルに使おう、ってことになってるんだよ!」

「あ、そうなの?」

麗菜と親しげに話しているのは、矢澤 果那(やざわ かな)ちゃんというらしい。

「麗菜だけじゃなくて深明ちゃんも。

いろいろ部活や生徒会忙しいのに、勉強も手を抜かないし、すごいなぁ、って思って。

私は、そこまで器用じゃないから。

良かったら、仲良くしてくれるかな?」

同じような感じで声を掛けてくれた人が2人いた。

この子達とは、仲良くやっていけそうだ。

クイズは、OB・OGと受験生用には特別仕様のものを用意しているらしい。

受験生用には、この学園の部活の数、教師のあだ名など、受験したくなるような問題になっている。

OB・OGには、昔の教師の担当教科、学園での昔のエピソードなどが問題になっているようだ。

一般の人には、普通の雑学問題だ。

なるほど、バラエティーに富んでいる。