「早く見に行こう！クラス替え！」

葉ちゃんに続いてゾロゾロ歩いていく。

隣を歩く浅丘君をそっと見つめると、バッチリ！

目があってしまった！

「…同じクラスになれるといいね。」

キューーーーン！！！

かっこいい！！

「う、うん！」

同じクラスになりたいっ！

「バーカ、同じクラスにはなれないだろ。」

むっ！

誰だ！

そんな嫌なことを言う奴は！

振り返るとそこにいたのは

「久住君！」

今ではすっかり黒髪短髪が似合う久住君も去年同じクラスでバスケ部部員。

去年まではまるで不良のような髪色とピアス、それに加えていつもガン飛ばしているような目つきだったから最初は怖かったけど。

今ではすっかり溶け込んで、大切な友達。

だけど今のセリフは聞き捨てならない！

「なんでそんなこと言うの！」

「え、一ノ瀬、真先輩とかから聞いてないの？二年からのクラス替えは理系と文系に分けられるって。」