そして優しく笑う浅丘君。

あたし、甘えてもいいの?

わがままになってもいいの?

「…実はね、や、ヤキモチ妬いてたの…その、愛奈ちゃんに…」

言った途端、恥ずかしさと後悔に顔がかあっと熱くなる。

ひかれちゃったかな?

幼なじみの女の子に嫉妬して。

「…そっか。嬉しい。」

えっ!?

予想外の返事。

「だって俺と同じだから。俺も、優大と仲良くしてる一ノ瀬に、嫉妬してた。」

照れたように笑う浅丘君の頬は赤く染まっていた。

おんなじ、なんだね。

「でもわかってるの。…愛奈ちゃんは浅丘君にとって、大切な存在だし、昔からの付き合いだし…」

すると急に視界が遮られた。

背中に回ったやさしい手の感触に、抱きしめられてるんだってことを理解した。

「…愛奈は大切な幼なじみ。だけど一ノ瀬は俺の、一番大切な、好きな人だから。」

浅丘君…

「あたしも…」

好き。

と言おうとした瞬間。