もっと自信持ちたいのに。

だって浅丘君の彼女はあたしなのに。

お使いなんて口から出たでまかせだから、そのまままっすぐ家に。

「おかえりー…お腹すいたらから早くご飯してね。今日愛の当番の日だから。」

ソファに寝っ転がってテレビを見ていた玲はいつもどおり無気力。

でもこの前よりは機嫌良さそうに見えるのはもしかしてはるひちゃんと何かあったのかな。

うまくいったんだね、いいなぁ。

家に帰って晩御飯の用意をしていると真兄が帰ってきた。

「あー、腹減った!」

あれ?

今度はこっちがイライラしてるよ。

きっと水谷君がほのちゃんに猛アプローチしてるのが気に食わないんだろう。

「愛、なんか焦げ臭いよ。」

あっ!

鯖が焦げてる!

ボーッとしてたよ!

今日のメインディッシュなのに…

「何やってんの、ほんとドジ。」

「俺、焦げた鯖なんて食いたくねえぞ。」

好き放題言っちゃって!