あたしも浅丘君とせめて同じ委員会くらいに入れたら良かったのに。

「聡太!体育委員ってどこであるの?一緒に行こうよ!」

そんな声がして。

胸がチクリと痛む。

これはきっと、嫉妬だ。

あたしって心が狭い。

「あれー?今度は愛ちゃんの彼氏さんじゃん!女の子といる!?」

「もう!いいから!早く保健室行くよ!」

あたしはまだなにか言いたそうな柚之木君の背中を押した。


委員会が終わり、一日ぶりの部活。

まだ体育委員は終わってないみたい。

愛奈ちゃんはまだ来てない。

浅丘君はもうすでにジャージに着替えてシュート練習。

「あーい、さっきね、聡太がね、愛と柚之木が仲良くしてるの見てすっごい不機嫌な顔してたよ。」

ほのちゃんがニヤニヤしながら言う。

そっか、ほのちゃんと浅丘君は学級委員なんだっけ。

でもさっきって、あたしが浅丘君と愛奈ちゃんが一緒にいるところ見てモヤモヤしてたとき?