「あーいちゃん、委員会行こー！」

こんな呼びかけにももう慣れた、今日このごろ。

「はいはい。」

言い返してもめんどくさいから、あたしはそう答えることにした。

「相変わらずそっけないねー、愛ちゃんは。せっかく同じ委員会なんだから、仲良くしようよ。」

クラスメイトとして仲良くするのは普通、か。

「あっ、見て。綾瀬さんって彼氏いたんだね！」

廊下に二人で歩くはるひちゃんと、玲！

そういえば同じ図書委員会には入れたってはるひちゃん、喜んでたっけ。

昨日葉ちゃんから聞いたあの話で大丈夫かなって思ってたけど、仲良くしてるみたいでよかった。

あんな玲に付き合ってあげられるのなんてはるひちゃんくらいしかいないもん。

「つうか、あの子愛ちゃんの双子君じゃん！あの二人、付き合ってんだ！」

「そうだよ！」

「なんで君がそんなに嬉しそうなの！まあ、可愛いからいいけどね！」

だって嬉しいんだもん。