帰り道も今日は浅丘君、じゃなくて悪魔兄貴にお説教されながら帰るはめに。

しかも浅丘君は愛奈ちゃんと帰っちゃったし!

いや、いいんだけどね!

だって二人は幼なじみで、家も隣だし!

一緒に帰るのなんて、普通のこと。

それにあたしは今日は古文の単語テストのために遅れてきて、マネージャーの仕事もできなくて、ほのちゃんにも部員のみんなにも迷惑かけちゃって。

はあ…

落ち込む。

「たく、なんか最近たるんでんぞ。お前、聡太と付きあえたからって浮かれてんじゃねえよ!」

「はーい…」

今回は何も言い返せない…

「…でも、まあ、無理矢理マネージャーやってる割には頑張ってんじゃね?」

え?

意外な言葉に真兄の方を向く。

「律兄が仕組んだこととはいえ、いやいややってんならやめてもいいんだぞ?って、いまさらだけど…」

もしかして、真兄、ずっと気にしててくれたの?

「やめない!あたし、マネージャー頑張る!」

意外な真兄の優しさになんだか元気でた!

「あっそ、でもお前の作るドリンク薄すぎ!」

ありがとね、真兄。