家に帰ると玄関に女の子もののローファー、あたしのではないものがあった。

「送ってくよ。」

「ありがとう、優ちゃん。」

みいちゃんだ!

「あ、愛。おかえり。」

玄関に出てきた制服姿の優兄。

と、すみれが丘のセーラーがとても似合うみいちゃん。

「愛ちゃん、お邪魔しました。」

小さい頃から変わらずかわいいみいちゃん。

お兄ちゃんばっかりのあたしにとって優しいお姉ちゃんみたいな存在だった。

「玲にお味噌汁だけ作っといてって頼んでくれる?今日あいつ当番だけど、みいが煮物作ってくれたから。」

「はーい!」

玲はもう帰ってるのか…

「玲ー!」

って、また寝てるし…

仕方ない、お味噌汁くらいは作っといてあげるか!

部屋着に着替えて、下に降りる。

お味噌汁の具は…

豆腐とわかめでいっか!

お味噌汁が出来上がる頃、りっちゃんと真兄も帰ってきた。

「玲、箸位は並べてよ!」