「う、うるさい!俺はだな…!」

「二人ともうるさい、ご飯の時くらい静かにして。」

顔色ひとつ変えない玲。

この人は、…ないよね。



「ねえ、玲。このプリント、出すのいつだっけ。」

ご飯のあと、あたしは課題を部屋でしていた。

玲は一体いつ勉強をしているのやら。

今もベッドに寝転んで本を読んでるし。

「明日。」

明日か!

頑張ってやらなきゃ!

でもその前に、ずっと気になってた…


「ねえ、玲は…その、はるひちゃんとさ…」

「なに?」

き、き、き…

「…キス、したことあるのかって?」

「な、なんでわかったの!?」

まだ言ってないのに!

「愛の考えてることくらいわかるよ。単純な思考回路なんだから。」

ひどい!

「じゃ、じゃあどうなのよ!」

「いうわけないでしょ。バカじゃないの。」


ですよねー。

机に戻ってノートを広げても頭の中はキスのことでいっぱい。