うん、なんだかんだこのクラス、楽しそうかも。

「愛ちゃん、浅丘君と離れたんだね。あたしも一ノ瀬君と離れちゃった。」

はるひちゃんが大きくため息をついた。

「一ノ瀬君、きっとまた新しいクラスの子たちからもてまくるんだろうな…不安しかない…」

はるひちゃん…

「その気持ち、すごくわかるよ!」

「愛ちゃん…!」

あたしもすごく不安だもん。

やっと付き合えることになったけど、友達だった時と関係が変わったのかと聞かれると、困る。

「一ノ瀬君みたいな人がなんであたしなんかと付き合ってくれてるんだろうって疑問に思っちゃうもん。なんの取り柄もないのに…」

うんうん、その気持ちすごく納得。

だって浅丘君は明るくてみんなの人気者で、いつも友達に囲まれてその中の中心で爽やかに笑ってるような人。

それに誰にでも優しいし、顔だってものすごーくかっこいいし、背も高いし。

それに比べてあたしときたら…