「今日星パンの日だって!」「お腹すいた〜」「もっと近くにあればいいのに」そんな声が飛び交う購買に辿り着く。

入り口で止まっていないで、前に進もうと足を出そうとする。でも動かない。頭が混乱する。キモいって思われていないか、邪魔って思われていないか、呼吸が乱れると、視界がボヤける。

私は今倒れたら、笑いのネタにしかならないと思い購買から出る。ふらつく足取りで体育館の裏へと行く。誰もいなくなって、安心と不安から涙が込み上げてくる。

木の影にしゃがみ込み、顔を伏せて一人の世界に入る。心が落ち着く。でも、涙は止まらなかった。