「何でしょうか。これと同じものを見たことがあるような気がするのですが……」
「これはね、願いを引き寄せる鐘なの。一人では叶わなくても、二人なら? 三人ならどうかしら?」
「叶うかも……しれませんね」
「でしょう? だから、クライド兄様にも渡したの」
「あっ」
そうだ。この鐘は、一年前のパーティーで見かけたものだった。確かあの時も、クライド殿下はこの鐘を鳴らしていた。
チリン。チリン。
「この鐘で私とヘイゼルの望みは叶った。今度はクライド兄様の願いを叶えて差し上げましょう?」
「はい」
ケイティ王女様は自由を。私は好きな人と過ごせる未来を手に入れた。クライド殿下の願いを叶えるために私たちができることは何だろうか。
「これはね、願いを引き寄せる鐘なの。一人では叶わなくても、二人なら? 三人ならどうかしら?」
「叶うかも……しれませんね」
「でしょう? だから、クライド兄様にも渡したの」
「あっ」
そうだ。この鐘は、一年前のパーティーで見かけたものだった。確かあの時も、クライド殿下はこの鐘を鳴らしていた。
チリン。チリン。
「この鐘で私とヘイゼルの望みは叶った。今度はクライド兄様の願いを叶えて差し上げましょう?」
「はい」
ケイティ王女様は自由を。私は好きな人と過ごせる未来を手に入れた。クライド殿下の願いを叶えるために私たちができることは何だろうか。