3rdシングル『夢逢い~YUMEAI~』はグループ初のラブソング。バラード調ながらもロックの要素を取り込んだこの曲は男女共に支持が高い。
ある業界関係者はこの曲を契機にして女性支持が急増したと分析していた。


 UN-SWAYEDは2008年のCD売り上げ枚数、年間有線リクエスト、音楽配信サイト年間ダウンロード数で1位を獲得。
一躍、大人気バンドとなった。


 何故、デビュー間もない新人がここまで売れたのか?
それは彼らの“揺らぎのない精神”が人々に響いたからだろう。


UN-SWAYEDはリリースした全ての曲をボーカルのKAITOが、作曲をギターのYUUMAが手掛けている。
デビュー曲『unshaken』一節にこんな歌詞がある。


 ――揺るぎないものひとつ抱えたらあとは進めばいい――


 まさにこの一節がUN-SWAYEDの“核”を示しているのだ。揺るがない想い、諦めない精神、どれだけ悪あがきしてもいい、あとは進むだけ……。


UN-SWAYEDの主なファン層は十代~三十代男性と十代~二十代女性。社会に置ける自分という人間確立の過程で迷い、もがき、憤りを感じている若年世代の心をKAITOの直球な叫びが掴んで離さない。


 YUUMAの作曲する上質なメロディに乗せたKAITOのメッセージ性ある歌詞。KAITOの荒々しさと力強さが溢れる歌声にサブボーカルを務めるSEIYAの甘く妖艶なハモりが絶妙な甘さと辛さのバランスを醸し出している。


女性ファンを魅了したバラード『夢逢い~YUMEAI~』にはSEIYAの甘い歌声が上手く生かされていると感じた。
KAITOのハードな歌声の裏に響くSEIYAの甘い囁きに酔いしれるファンは多い。


高いギターテクニックを持つYUUMAが奏でる繊細で優美な旋律にHARUの激しさと強さのあるドラムがロックのスパイスを加えて彼らの音が出来上がる。