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【影響されず流されず(文/葉山行成)】

 題名から察してここで私が語るアーティストの名前がすぐに浮かんだ人も多いでしょう。


ふと立ち寄ったコンビニやカフェ、ある時は渋谷の雑踏、ある時は高校生の携帯電話の着信音、団欒《だんらん》のリビングのテレビ、日常の様々なシーンで彼らの音楽を耳にする。


 2008年、吹き荒れる嵐のような勢いを持つ彼らが日本に挑戦状を叩きつけた。彼らの名前はUN-SWAYED《アンスウェイド》。
UN-SWAYEDはKAITO、YUUMA、SEIYA、HARUの4人組ロックバンド。


 2008年3月に4社の音楽配信サイト限定配信曲『unshaken』でデビュー。
配信開始1週間で4社の配信サイトのシングルダウンロードランキング1位。


4社中、2社の配信サイトでは4週連続の週間ランキング1位、3ヶ月連続の月刊ランキングトップ。
一時期、巷の男子高校生の携帯着信音がunshaken一辺倒だったとの噂も聞いた。


 その後同年6月。CDパッケージとしては初の2ndシングル、『fulgent』を発売。初週でシングルランキング初登場1位。
25万枚を売り上げ、販売元が予定していた出荷枚数を大幅に上回った。


『fulgent』は攻撃的なメロディと歌詞が印象的なデビュー曲とは打って変わって夏に似合う煌めきを含んだミディアムロック。
真夏のドライブのBGMに選んだ方もいただろう。夏の太陽と海が似合う曲だ。
2ndシングルは通算53万枚の大ヒットとなった。


 デジタル配信限定のデビュー曲と2ndシングルを含めた1stアルバム『RESURRECTION』を同年9月に発売。


アルバムはアルバムランキング初登場1位を記録。発売から5週が経ってもランキング上位につき、売り上げ枚数は107万枚に上った。
長くミリオンヒットの出なかった近年稀にみる異例のミリオンヒットとなる。