でも、まずはリーリクル! とアシュリンは明るい声色で人差し指を天に向ける。
太陽はさんさんと輝いて、雲一つない晴天だ。
歩くにはちょうど良い気温で、まさに旅日和。
「次の休憩スペースまで、結構あるみたいだけど……」
「野宿でも大丈夫! テントとかハンモックとか、いろいろ用意してあるから!」
「そのリュックすごいなぁ」
軽くて丈夫なリュックは、祖父のケヴィンがアシュリンのために作ってくれたもの。
見た目よりもたくさん入るので、アシュリンはケヴィンが工房でかばんを作っているところを思い出しながら、ふふっと笑う。
「おじいちゃんね、かばんを作るときに話しかけながら作っているんだよ」
「話しかけながら?」
アシュリンはこくっと首を振って、止まっていた足を動かす。
ラルフは地図をかばんにしまって、彼女を追いかけるように足を動かした。
「『どんな人が使ってくれるんでしょうね』、『大切にされると良いですね』、『役立ってきてくださいね』――って」
ケヴィンがどんなことを言いながらかばんを作っているのか、人差し指を口元に添えて空を見上げながらラルフに教えると、彼女の隣に追いついた彼が「へぇ」と感心したように相槌を打つ。
太陽はさんさんと輝いて、雲一つない晴天だ。
歩くにはちょうど良い気温で、まさに旅日和。
「次の休憩スペースまで、結構あるみたいだけど……」
「野宿でも大丈夫! テントとかハンモックとか、いろいろ用意してあるから!」
「そのリュックすごいなぁ」
軽くて丈夫なリュックは、祖父のケヴィンがアシュリンのために作ってくれたもの。
見た目よりもたくさん入るので、アシュリンはケヴィンが工房でかばんを作っているところを思い出しながら、ふふっと笑う。
「おじいちゃんね、かばんを作るときに話しかけながら作っているんだよ」
「話しかけながら?」
アシュリンはこくっと首を振って、止まっていた足を動かす。
ラルフは地図をかばんにしまって、彼女を追いかけるように足を動かした。
「『どんな人が使ってくれるんでしょうね』、『大切にされると良いですね』、『役立ってきてくださいね』――って」
ケヴィンがどんなことを言いながらかばんを作っているのか、人差し指を口元に添えて空を見上げながらラルフに教えると、彼女の隣に追いついた彼が「へぇ」と感心したように相槌を打つ。