「あとね、実はわたし、おじいちゃんたちのおうちに泊まっただけで、リーリクルをぜんぜん見られなかったの! だから、リーリクルをゆっくり見たいなぁと思っているんだ」
「うん、他の街を見るのも、良い経験だと思うよ」
「ラルフも一緒に見ようよ! おじいちゃんたちに頼んで、家に泊めてもらってさ」
アシュリンが名案! とばかりにパムッと音を立てて両手を合わせる。彼女の自信満々な様子を見て、ラルフはぷっと噴き出した。
キョトンとした表情を浮かべて、アシュリンは不思議そうに彼を見る。
気にしないで、とばかりにラルフはひらひらと手を振って、スタスタと歩き出す。
「朝ごはんも食べたし、そろそろ出発しよう」
くるりとアシュリンを振り返り、ラルフが街道を指す。
アシュリンたちはラルフに駆け寄って、「うん!」と返事をして、並んで歩き出した。休憩スペースを出て、街道をスタスタと歩く。たまに馬車が通ったり、野生の動物が横切ったりしたが、それらも一人で見るよりはラルフと一緒に見たほうが楽しかった。
「ラルフは今まで、どんなところを旅していたの?」
「神殿都市ってちょうど中央くらいにあるから、海が見たくて南を選んだよ」
「海! 聞いたことがあるわ。湖より大きいんでしょ?」
チッチッチッとラルフは人差し指を立てて横に動かす。
「大きい、なんてものじゃなかったよ。湖がこのくらいだとすると、海はこーんなに!」
両手の親指と人差し指で丸を作り、そのあとにバッと両手を伸ばした。
「うん、他の街を見るのも、良い経験だと思うよ」
「ラルフも一緒に見ようよ! おじいちゃんたちに頼んで、家に泊めてもらってさ」
アシュリンが名案! とばかりにパムッと音を立てて両手を合わせる。彼女の自信満々な様子を見て、ラルフはぷっと噴き出した。
キョトンとした表情を浮かべて、アシュリンは不思議そうに彼を見る。
気にしないで、とばかりにラルフはひらひらと手を振って、スタスタと歩き出す。
「朝ごはんも食べたし、そろそろ出発しよう」
くるりとアシュリンを振り返り、ラルフが街道を指す。
アシュリンたちはラルフに駆け寄って、「うん!」と返事をして、並んで歩き出した。休憩スペースを出て、街道をスタスタと歩く。たまに馬車が通ったり、野生の動物が横切ったりしたが、それらも一人で見るよりはラルフと一緒に見たほうが楽しかった。
「ラルフは今まで、どんなところを旅していたの?」
「神殿都市ってちょうど中央くらいにあるから、海が見たくて南を選んだよ」
「海! 聞いたことがあるわ。湖より大きいんでしょ?」
チッチッチッとラルフは人差し指を立てて横に動かす。
「大きい、なんてものじゃなかったよ。湖がこのくらいだとすると、海はこーんなに!」
両手の親指と人差し指で丸を作り、そのあとにバッと両手を伸ばした。