「リーリクルには、行ったことある?」
「ううん、まだないよ。だから、楽しみ」
心底楽しそうに笑うラルフに、アシュリンもつられたように笑う。笑顔を見るとつられてしまうので、アシュリンは自分の頬に両手を添えてから、気を取り直したようにリュックを背負った。
「それじゃあ、リーリクルに行こう!」
「陸路で?」
「もちろん!」
リーリクルまで、空の道を使えばあっという間だ。以前、母の故郷に訪れたときは、空の道を進んだ。そんなに長く村を離れられないからという理由で。祖父母は娘と孫の訪問に喜んでくれたことを思い出し、心がウキウキとしてくる。
「陸路だとちょっと遠いけど……」
「前に行ったときは、一泊二日の旅だったの。空の道でバビューンといって、お泊りして、すぐ帰っちゃったんだ。でも、これはわたしの旅だから、わたしが満足する方法で行こうと思うの!」
目をらんらんと輝かせて、アシュリンは両腕を大きく広げた。
やさしい祖父母だから、きっとアシュリンが訪れるのを待ってくれている。だからこそ、アシュリンはリーリクルの祖父母にもたまに手紙を書いて、『お土産話をたくさん作りたいから、ゆっくり行くね!』と伝えてある。
「ううん、まだないよ。だから、楽しみ」
心底楽しそうに笑うラルフに、アシュリンもつられたように笑う。笑顔を見るとつられてしまうので、アシュリンは自分の頬に両手を添えてから、気を取り直したようにリュックを背負った。
「それじゃあ、リーリクルに行こう!」
「陸路で?」
「もちろん!」
リーリクルまで、空の道を使えばあっという間だ。以前、母の故郷に訪れたときは、空の道を進んだ。そんなに長く村を離れられないからという理由で。祖父母は娘と孫の訪問に喜んでくれたことを思い出し、心がウキウキとしてくる。
「陸路だとちょっと遠いけど……」
「前に行ったときは、一泊二日の旅だったの。空の道でバビューンといって、お泊りして、すぐ帰っちゃったんだ。でも、これはわたしの旅だから、わたしが満足する方法で行こうと思うの!」
目をらんらんと輝かせて、アシュリンは両腕を大きく広げた。
やさしい祖父母だから、きっとアシュリンが訪れるのを待ってくれている。だからこそ、アシュリンはリーリクルの祖父母にもたまに手紙を書いて、『お土産話をたくさん作りたいから、ゆっくり行くね!』と伝えてある。