「レギュラーがわたしとノワールだけって、少ないと思うしね!」
「まぁ、確かにそれは少ない」
「それにね、わたし、ラルフとお話しするの、とっても楽しいの! だから、ね? お願い、一緒に旅をして!」
最後はぎゅっと両手を握ってラルフを見上げたアシュリン。必死そうな彼女の姿を見て、改めて十歳の女の子なのだと感じ、彼は後頭部に手を置いて長く息を吐く。
「……ぼくで良いのなら」
「ありがとう!」
ぱぁっと花が咲くように満開の笑顔を見せたアシュリン。ラルフはまぶしそうに目元を細めてこくっとうなずいた。
「改めて、神殿都市からきたラルフ・クラーク。あなたの旅に付き合いましょう」
「ピロマ村から旅立った旅人のアシュリン・フォーサイスよ。これからよろしくね、ラルフ!」
すくっと立ち上がってラルフと向かい合い、自分の胸に手を置いて改めて自己紹介をする。そして、彼に右手を差し出した。その手をラルフが取りそのまま握手――ではなく、アシュリンの手の甲に唇を落とす。
「ひょえっ!?」
「あ、ごめん、くせで」
まるで騎士がお姫さまにするようなことをされて、アシュリンの顔は真っ赤に染まった。
「まぁ、確かにそれは少ない」
「それにね、わたし、ラルフとお話しするの、とっても楽しいの! だから、ね? お願い、一緒に旅をして!」
最後はぎゅっと両手を握ってラルフを見上げたアシュリン。必死そうな彼女の姿を見て、改めて十歳の女の子なのだと感じ、彼は後頭部に手を置いて長く息を吐く。
「……ぼくで良いのなら」
「ありがとう!」
ぱぁっと花が咲くように満開の笑顔を見せたアシュリン。ラルフはまぶしそうに目元を細めてこくっとうなずいた。
「改めて、神殿都市からきたラルフ・クラーク。あなたの旅に付き合いましょう」
「ピロマ村から旅立った旅人のアシュリン・フォーサイスよ。これからよろしくね、ラルフ!」
すくっと立ち上がってラルフと向かい合い、自分の胸に手を置いて改めて自己紹介をする。そして、彼に右手を差し出した。その手をラルフが取りそのまま握手――ではなく、アシュリンの手の甲に唇を落とす。
「ひょえっ!?」
「あ、ごめん、くせで」
まるで騎士がお姫さまにするようなことをされて、アシュリンの顔は真っ赤に染まった。