確かにまだ旅の途中だ。
アシュリン自身、自分の物語がどんな結果になるかわからない。
そんな中タイトルをつけたら、タイトルはかけ離れた内容になってしまうかも……と考えて「わかった」とううなずく。
「ねえ、ラルフはおなかすいてない?」
「すいてるよ。一緒に食べようと思って、待っていたんだ」
「そうだったんだ! 待っていてくれて、ありがとう! 一緒に食べよ!」
アシュリンは目を丸くしてから、じわじわとうれしさが顔ににじみでるのを必死で隠すように頬をもにもにと揉みながら言葉を紡ぐ。彼女の様子に、ラルフはくすっと笑って、「あっちにテーブルと椅子があるみたい」と休憩スペースの一角を指さす。
「日陰だし、ちょうどよさそうだね」
アシュリンとラルフたちはそこまで移動して、すとんと椅子に座った。
リュックから朝ごはんを取り出していると、ラルフがじっとリュックを見つめていることに気付いて、「どうしたの?」と首をかしげる。
「なんでも入るんだね、そのリュック」
「うん。おじいちゃんがいろいろ設定? をしてくれたみたいなの」
「設定?」
「魔法のかばんを作るときに、大事なことなんだって!」
以前祖父のケヴィンから教えてもらったことを、ラルフに話す。
うろ覚えのところもあったが、彼は気にせずに……むしろ興味深そうに彼女の話に耳をかたむけていた。
アシュリン自身、自分の物語がどんな結果になるかわからない。
そんな中タイトルをつけたら、タイトルはかけ離れた内容になってしまうかも……と考えて「わかった」とううなずく。
「ねえ、ラルフはおなかすいてない?」
「すいてるよ。一緒に食べようと思って、待っていたんだ」
「そうだったんだ! 待っていてくれて、ありがとう! 一緒に食べよ!」
アシュリンは目を丸くしてから、じわじわとうれしさが顔ににじみでるのを必死で隠すように頬をもにもにと揉みながら言葉を紡ぐ。彼女の様子に、ラルフはくすっと笑って、「あっちにテーブルと椅子があるみたい」と休憩スペースの一角を指さす。
「日陰だし、ちょうどよさそうだね」
アシュリンとラルフたちはそこまで移動して、すとんと椅子に座った。
リュックから朝ごはんを取り出していると、ラルフがじっとリュックを見つめていることに気付いて、「どうしたの?」と首をかしげる。
「なんでも入るんだね、そのリュック」
「うん。おじいちゃんがいろいろ設定? をしてくれたみたいなの」
「設定?」
「魔法のかばんを作るときに、大事なことなんだって!」
以前祖父のケヴィンから教えてもらったことを、ラルフに話す。
うろ覚えのところもあったが、彼は気にせずに……むしろ興味深そうに彼女の話に耳をかたむけていた。