――気が付いたら翌朝だった。
鳥のさえずりで目が覚めたアシュリンは、がばっと起き上がる。
「にゃ?」
「おはよう、ノワール……と、わたしの本!」
「おはにゃん」
『おはようございます! 今日も晴天ですよー』
窓に視線を向けると、確かにカーテンの隙間から太陽の光が差し込んでいた。
アシュリンはベッドから抜け出すと、パチンと指を鳴らす。
柔らかい風が吹いて、着替えが完了した。リュックの中に入れた洋服と入れ替わったのだ。
この魔法は着替えるだけではなく、髪や顔、身体もきれいにしてくれるので、この世界の住民なら誰でも使える――と母のホイットニーが教えてくれたのを思い出し、「あ!」と声を上げる。
その声にぴくっとノワールの耳が動いた。
「にゃにした?」
「お手紙、そろそろ書かなくちゃ!」
「あー……昨日はいろいろあったから、そのことを書けばいいにゃー」
「そうするー!」
さっそくとばかりにアシュリンは椅子に座って、リュックから便箋と封筒、筆記道具を取り出した。
カリカリと手紙を書き、封筒に宛名も書き、中に入れるとかわいいシールを貼って、ちゅっと軽くキスを落とす。
すると、その手紙はパッと姿を消した。
魔法の便箋だ。宛名の人に届けてくれるすぐれもの。
鳥のさえずりで目が覚めたアシュリンは、がばっと起き上がる。
「にゃ?」
「おはよう、ノワール……と、わたしの本!」
「おはにゃん」
『おはようございます! 今日も晴天ですよー』
窓に視線を向けると、確かにカーテンの隙間から太陽の光が差し込んでいた。
アシュリンはベッドから抜け出すと、パチンと指を鳴らす。
柔らかい風が吹いて、着替えが完了した。リュックの中に入れた洋服と入れ替わったのだ。
この魔法は着替えるだけではなく、髪や顔、身体もきれいにしてくれるので、この世界の住民なら誰でも使える――と母のホイットニーが教えてくれたのを思い出し、「あ!」と声を上げる。
その声にぴくっとノワールの耳が動いた。
「にゃにした?」
「お手紙、そろそろ書かなくちゃ!」
「あー……昨日はいろいろあったから、そのことを書けばいいにゃー」
「そうするー!」
さっそくとばかりにアシュリンは椅子に座って、リュックから便箋と封筒、筆記道具を取り出した。
カリカリと手紙を書き、封筒に宛名も書き、中に入れるとかわいいシールを貼って、ちゅっと軽くキスを落とす。
すると、その手紙はパッと姿を消した。
魔法の便箋だ。宛名の人に届けてくれるすぐれもの。