「こんな光景をこの目で見られるなんて! アシュリンさんのおかげです。ありがとうございました!」
「どういたしまして! あとはすべるだけだね!」
「……あの、このまますべってもらっていいですか?」
「……いいの?」
「はい、たぶんどこかで転がる気がします……」
ふっと遠い目をするタルコットに、アシュリンは眉を下げた。この高さからの滑り台なら、そういうこともあるかもしれないと考えて、胸ポケットにいるタルコットの頭を人差し指の腹で撫でる。
「ポケットにしっかり掴まっていてね」
「はい!」
「ノワールはこっち」
「にゃ」
アシュリンはぺたんと座って、ノワールをお腹に抱えるように抱きしめる。そして、口角を上げてカウントダウンを始めた。
「それじゃあ、すべるまで……三、二、一……ゴー!」
滑り台の天辺から滑り落ちる。アシュリン、ノワール、そしてタルコットは「きゃぁああー!」や「わぁぁあああー!」と悲鳴を上げながら滑り落ち続け、滑り台を楽しんだ。
「楽しかった!」
最終到着地点まで滑り終えて、アシュリンが一言手を上げながら紡ぐ。その声は悲鳴を上げ続けていたからカラカラだったが、それよりもスリル満点な滑り台にテンションを上げていて、気にならないようだ。タルコットが胸ポケットから出ようとしていたので、そっと地面に下ろす。
「あんなにスピードが出るなんて、思ってませんでした! ボクも楽しかったです!」
「にゃぁあー」
同意するようにノワールも鳴いた。
「アシュリンさん、ノワールさん、口を開けてください」
「どういたしまして! あとはすべるだけだね!」
「……あの、このまますべってもらっていいですか?」
「……いいの?」
「はい、たぶんどこかで転がる気がします……」
ふっと遠い目をするタルコットに、アシュリンは眉を下げた。この高さからの滑り台なら、そういうこともあるかもしれないと考えて、胸ポケットにいるタルコットの頭を人差し指の腹で撫でる。
「ポケットにしっかり掴まっていてね」
「はい!」
「ノワールはこっち」
「にゃ」
アシュリンはぺたんと座って、ノワールをお腹に抱えるように抱きしめる。そして、口角を上げてカウントダウンを始めた。
「それじゃあ、すべるまで……三、二、一……ゴー!」
滑り台の天辺から滑り落ちる。アシュリン、ノワール、そしてタルコットは「きゃぁああー!」や「わぁぁあああー!」と悲鳴を上げながら滑り落ち続け、滑り台を楽しんだ。
「楽しかった!」
最終到着地点まで滑り終えて、アシュリンが一言手を上げながら紡ぐ。その声は悲鳴を上げ続けていたからカラカラだったが、それよりもスリル満点な滑り台にテンションを上げていて、気にならないようだ。タルコットが胸ポケットから出ようとしていたので、そっと地面に下ろす。
「あんなにスピードが出るなんて、思ってませんでした! ボクも楽しかったです!」
「にゃぁあー」
同意するようにノワールも鳴いた。
「アシュリンさん、ノワールさん、口を開けてください」