ソフィアが部屋を出て行くと、フェリシアは落ち着いたのか、アランの腕を抱きしめて静かになった。

「フェリシア様、本当に良いのですか?結婚相手が俺なんかで……」
「私はアラン様以外の方とは結婚致しません。」
「すごく嬉しいです。」
「アラン様、大好きです。」
「ずっとお守りします。フェリシア様。」

 フェリシアがとても可愛らしいことは変わりないが、フェリシアの顔を見つめても、もう息が詰まることはない。アランはフェリシアをそっと抱き寄せた。