国王と王妃が犯罪行為を知っているのであれば、彼らは王家の中に犯罪者が入ることを望まないはずだ。
……いや、敢えて言うと犯罪を犯したとしても、すぐに人に知られてしまうような無能な人間と言うべきか。いかな強大な魔物でも、手足が腐れば全身にまわる。判断を誤れば王家が危なくなると判断されるだろう。
切り捨てられるならば、時は早いはずだ。曖昧な婚約解消かはっきりとした婚約破棄か、いずれにしても、あの女にはあまり良くない未来が待っていそうだ。
だとするならば、黙ってそれを見守るのも一興なのかもしれない。マリアローゼは元から好きではないが、今回のことで常軌を逸した女であることが証明された。
何もかも約束された輝かしい未来を、ほんの一時の感情で、全て台無しにして底にまで落ちていく女。
マリアローゼは婚約者ジョヴァンニに関わる女を脅しつけては、彼を困らせていた。
異性と話しただけで婚約者にそれをされると思えば、我が事でなかったとしても、その時に何を思ってしまうか容易に想像がつく。
うんざりでもういい加減にしてくれと、ジョヴァンニは常に思っていたはずだ。
……いや、敢えて言うと犯罪を犯したとしても、すぐに人に知られてしまうような無能な人間と言うべきか。いかな強大な魔物でも、手足が腐れば全身にまわる。判断を誤れば王家が危なくなると判断されるだろう。
切り捨てられるならば、時は早いはずだ。曖昧な婚約解消かはっきりとした婚約破棄か、いずれにしても、あの女にはあまり良くない未来が待っていそうだ。
だとするならば、黙ってそれを見守るのも一興なのかもしれない。マリアローゼは元から好きではないが、今回のことで常軌を逸した女であることが証明された。
何もかも約束された輝かしい未来を、ほんの一時の感情で、全て台無しにして底にまで落ちていく女。
マリアローゼは婚約者ジョヴァンニに関わる女を脅しつけては、彼を困らせていた。
異性と話しただけで婚約者にそれをされると思えば、我が事でなかったとしても、その時に何を思ってしまうか容易に想像がつく。
うんざりでもういい加減にしてくれと、ジョヴァンニは常に思っていたはずだ。