……ええ。ええ! その通りです。私はそちらがお仕えしているご子息、レオナルドに告白しに行くんですよ!
なんだか恥ずかしくて自棄になりつつ、足の長いレオナルドを追い掛けていた。
「……お待ちなさい!」
私がレオナルドの上がって行った階段を上がり、どちらに向かったのだろうと視線を彷徨わせていると、聞き覚えのある高い声が聞こえた。
「え! マリアローゼ! 様……!!」
一瞬、心の中で呼んでいるように呼び捨てにしてしまいそうになったけれど、慌てて敬称を付けることに成功した。危ない。
……え。マリアローゼ……どうしてそんなにまで、怒っているの?
憤怒の表情で、私を見つめる悪役令嬢マリアローゼ……なんで怒られているのかが、本当にわからないんだけど?
彼女と一緒に居るはずの、婚約者であり王太子のジョヴァンニは何処に行ってしまったの?
なんだか恥ずかしくて自棄になりつつ、足の長いレオナルドを追い掛けていた。
「……お待ちなさい!」
私がレオナルドの上がって行った階段を上がり、どちらに向かったのだろうと視線を彷徨わせていると、聞き覚えのある高い声が聞こえた。
「え! マリアローゼ! 様……!!」
一瞬、心の中で呼んでいるように呼び捨てにしてしまいそうになったけれど、慌てて敬称を付けることに成功した。危ない。
……え。マリアローゼ……どうしてそんなにまで、怒っているの?
憤怒の表情で、私を見つめる悪役令嬢マリアローゼ……なんで怒られているのかが、本当にわからないんだけど?
彼女と一緒に居るはずの、婚約者であり王太子のジョヴァンニは何処に行ってしまったの?