好感度が30を越えた辺りで個別ルートに入れば、こちらから探しに行かなくても、ジョヴァンニの方から探しに来る。
———-今はすぐ目の前に居るけど。
現在、どれだけジョヴァンニにとって、自分が不自然な存在になっているかを意識してしまい、ドキンっと胸が高鳴った。
……無理。胸の高鳴りが早くなって、動揺の度合いがどんどん増していく。
「っ……会長の趣味は、何でしょうか?」
無言の空気に耐えかね完全にテンパった私は、会話のきっかけに適切なはずの趣味の話を持ち出した。
「僕の趣味……? ああ……なんだろう。読書かな?」
優しいジョヴァンニは戸惑いながらも趣味は読書であると答えてくれて、私はもう既にその時点で限界だった。
会話、成立!! 目的達成(ミッションコンプリート)!!
「っありがとうございました!!」
パッと背後を振り返って闇雲に走り出し、擁護しようのない異常な行動を王子様に披露してしまった私は、道路を転がりたい思いでいっぱいだった。
恥ずかしい! 穴掘って、そこに当分篭もりたい!!
———-今はすぐ目の前に居るけど。
現在、どれだけジョヴァンニにとって、自分が不自然な存在になっているかを意識してしまい、ドキンっと胸が高鳴った。
……無理。胸の高鳴りが早くなって、動揺の度合いがどんどん増していく。
「っ……会長の趣味は、何でしょうか?」
無言の空気に耐えかね完全にテンパった私は、会話のきっかけに適切なはずの趣味の話を持ち出した。
「僕の趣味……? ああ……なんだろう。読書かな?」
優しいジョヴァンニは戸惑いながらも趣味は読書であると答えてくれて、私はもう既にその時点で限界だった。
会話、成立!! 目的達成(ミッションコンプリート)!!
「っありがとうございました!!」
パッと背後を振り返って闇雲に走り出し、擁護しようのない異常な行動を王子様に披露してしまった私は、道路を転がりたい思いでいっぱいだった。
恥ずかしい! 穴掘って、そこに当分篭もりたい!!