レオナルドはようやくジョヴァンニと私が上手く話せたと聞いて、嬉しそうにしていた。彼に恋愛指導を受けるようになって、二週間近く……出来ない子が、出来るようになりました。

「良かったな」

 レオナルドは大きな手で頭をポンポンと叩き、私の頑張りを認めてくれた。

「すべて……レオナルド先輩のおかげです。本当にありがとうございます」

 これはジョヴァンニの案で、二週間後のレオナルドの誕生日までは、ジョヴァンニと上手く行ったことにしようと言われていた。