「うん。僕が考えるに恋愛が下手な君に指導をするという事は、リンゼイを幸せにしたいという動きの表れだよね?」

「そっ……そうなんですかね? 可哀想とは、言われましたけど」

 ただ、出来ない子で可哀想だから、同情してくれているだけだと思っていたけれど……。

「うんうん。何が言いたいかと言うと、最初からそれなりにレオナルドが、リンゼイに好意を持っていることは確実だ。僕のところへ来た回数を考えれば、何度失敗しても根気良く付き合ってくれているといったことになるね。そうだろう?」

「そっ……それは、そうです。何度も何度も付き合って頂いて、レオナルド先輩には、大変申し訳ないとは思っているんですけど……」