「周囲から見たら、何となくわかる程度だけどね……もしかして、レオに僕のことを好きだと勘違いされている……言えなくて、恋愛相談に乗ってもらっているということ?」

「わっ……わかります?」

 察しが良すぎて、怖いっ……まるで、私の事を全部知られているみたいなんだけど!?

 再度私が同じ質問を繰り返せば、ジョヴァンニは苦笑した。

「いやいや、ここまでの話の流れで、それがわからない方がおかしいよね」

「その通り過ぎます」

「そっか……レオが好きだけど、僕の事が好きだと誤解されて、彼に協力してもらっているんだね。どうして、レオが好きだと、本当のことを言わないの?」

 最重要なその点、ジョヴァンニは、やはり不思議に思ったようだ。

 そうだよね。私自身だって、自分がよくわからないことになってしまっているという自覚はある。

 抜け出したくても抜け出せない、出口のない迷路に入り込んでしまったようなものだ。