「わかりました」
確かに、その通りだ。ジョヴァンニは誠実だし、乙女ゲーム内でも悪役令嬢マリアローゼに対し、婚約者として不誠実な真似はしない。
攻略サイトを見つつポチポチしていただけなので、うっすらとしか覚えていないけれど、ジョヴァンニはリンゼイと明確な恋愛関係になる前に、マリアローゼと婚約解消しようとして、リンゼイに嫌がらせしていた彼女と一悶着起こってしまう。
それを、二人で協力して解決し、いよいよ恋愛関係になる……というところで、マリアローゼは神殿に封印された邪神を解き放つのだ。
そこで役に立ったのが、私の持っている聖魔力。
……レオナルドは、本当に優しい。私の恋が上手くいけば良いと、心から考えてくれているのだろう。
完全に恋愛対象外にされているようで、なんだか寂しい。
「……どうした? 何か困ったことでもあったのか?」
ええ。先生、聞いてもらえます?
好きな人に好きな人を勘違いされて、恋愛相談に乗ってもらうことになったんですけど、誤解を解くためにはどうすれば良いですか?
……なんて、レオナルド本人になんて、聞けるはずもなく。
「今日の数学の小テスト……あまり、点数が良くなくて」
曖昧に微笑んだ私を不思議そうに見たけど、そういう時もあるのかとひとり納得したのか、明日ジョヴァンニに話しかけるための作戦を黒板に書き始めた。
確かに、その通りだ。ジョヴァンニは誠実だし、乙女ゲーム内でも悪役令嬢マリアローゼに対し、婚約者として不誠実な真似はしない。
攻略サイトを見つつポチポチしていただけなので、うっすらとしか覚えていないけれど、ジョヴァンニはリンゼイと明確な恋愛関係になる前に、マリアローゼと婚約解消しようとして、リンゼイに嫌がらせしていた彼女と一悶着起こってしまう。
それを、二人で協力して解決し、いよいよ恋愛関係になる……というところで、マリアローゼは神殿に封印された邪神を解き放つのだ。
そこで役に立ったのが、私の持っている聖魔力。
……レオナルドは、本当に優しい。私の恋が上手くいけば良いと、心から考えてくれているのだろう。
完全に恋愛対象外にされているようで、なんだか寂しい。
「……どうした? 何か困ったことでもあったのか?」
ええ。先生、聞いてもらえます?
好きな人に好きな人を勘違いされて、恋愛相談に乗ってもらうことになったんですけど、誤解を解くためにはどうすれば良いですか?
……なんて、レオナルド本人になんて、聞けるはずもなく。
「今日の数学の小テスト……あまり、点数が良くなくて」
曖昧に微笑んだ私を不思議そうに見たけど、そういう時もあるのかとひとり納得したのか、明日ジョヴァンニに話しかけるための作戦を黒板に書き始めた。