今日も挨拶してから生徒会の話をするという作戦をわざわざ提案してくれていたのに、私はそれをこなす事が出来ない不出来な生徒だった。
「……レオナルド先輩。ごめんなさい。ブルゴーニュ会長が振り返ったら急に緊張してしまって、頭が真っ白になって、あの時に会話すべき内容を忘れてしまったんです」
涙目になり背の高い彼を見上げた私に、眉を寄せたレオナルドは慰めるようにして頭をぽんぽんと叩いた。
うう。定番シチュ。不覚にもときめく。役得。
「それは、俺に謝っても仕方ないだろう」
「はい」
「しかし、今日は挨拶は上手くいったではないか。以前はジョヴァンニに挨拶をする前に逃げ出してしまっていたようだし、これで少々は進歩になったのではないか」
入学式直後、一番簡単なルートであるジョヴァンニと関係構築するためにと、二年生の教室のある階の廊下でウロウロとしていた。
そこを同じクラスのレオナルドは見てくれて、私が何をしようとしているかを、そこで気がついてくれたようなのだ。
そして、喋り掛けようとするものの全く上手くいっていない私に同情をしてくれた。
「……レオナルド先輩。ごめんなさい。ブルゴーニュ会長が振り返ったら急に緊張してしまって、頭が真っ白になって、あの時に会話すべき内容を忘れてしまったんです」
涙目になり背の高い彼を見上げた私に、眉を寄せたレオナルドは慰めるようにして頭をぽんぽんと叩いた。
うう。定番シチュ。不覚にもときめく。役得。
「それは、俺に謝っても仕方ないだろう」
「はい」
「しかし、今日は挨拶は上手くいったではないか。以前はジョヴァンニに挨拶をする前に逃げ出してしまっていたようだし、これで少々は進歩になったのではないか」
入学式直後、一番簡単なルートであるジョヴァンニと関係構築するためにと、二年生の教室のある階の廊下でウロウロとしていた。
そこを同じクラスのレオナルドは見てくれて、私が何をしようとしているかを、そこで気がついてくれたようなのだ。
そして、喋り掛けようとするものの全く上手くいっていない私に同情をしてくれた。