本日は城内で開催されるお茶会で、レンブラント様の母上である王妃様の主催であるから、私たち二人の出席は避けられない。
レンブラント様の兄二人、王太子と第二王子も婚約者を伴って参加していた。
お茶会とは言っても、王族主催の大々的なものだ。参加者は気心が知れた面々だけではないので、私たちも話題には気を使う。
「……リディア。本当に、能力(ギフト)の件は何もなかったのだね?」
レンブラント様は、顔を近づけて私に耳打ちをした。
この前、神殿が教えてくれた能力(ギフト)について『その人の健康である指数だった』と言う嘘で、なんとか切り抜けることが出来た。
けれど、あの時の私は思いもよらぬ真実を知り完全に動揺してしまっていたし、レンブラント様だって、そんな私を見て、これはおかしい何かあると思っていたはずだ。
私側の都合で申し訳ないけれど、まだ彼にそれを伝える訳にはいかない。
「ええ。レンブラント様。私の心配事は、何もなくなりました」
レンブラント様の兄二人、王太子と第二王子も婚約者を伴って参加していた。
お茶会とは言っても、王族主催の大々的なものだ。参加者は気心が知れた面々だけではないので、私たちも話題には気を使う。
「……リディア。本当に、能力(ギフト)の件は何もなかったのだね?」
レンブラント様は、顔を近づけて私に耳打ちをした。
この前、神殿が教えてくれた能力(ギフト)について『その人の健康である指数だった』と言う嘘で、なんとか切り抜けることが出来た。
けれど、あの時の私は思いもよらぬ真実を知り完全に動揺してしまっていたし、レンブラント様だって、そんな私を見て、これはおかしい何かあると思っていたはずだ。
私側の都合で申し訳ないけれど、まだ彼にそれを伝える訳にはいかない。
「ええ。レンブラント様。私の心配事は、何もなくなりました」