……イーディス自身がそれでも別に構わないと思うならば、それは、私が口出すべきことではないのかもしれない。
けれど、私にとって彼女はすごく大事な存在で……騙されるように愛のない結婚になってしまうとわかりつつ、それを見逃すことなんて出来ない。
そんな風に悪い男に利用されてしまうなんてイーディスを大事に思う私にとっては、絶対に許し難いことだった。
悪い未来の想像がどうしても止まらずに、私は大きくため息をついた。
鬱々と考えたって、事態が変わることなんてあり得ないのに。
こうして、能力(ギフト)が覚醒し恋愛指数が見えるようになってしまって、今まで見えなかったものが見え過ぎてしまう。
レンブラント様が誰に恋をしているかという事実だって気掛かりだけど、イーディスとエミールの件だって、このまま何もせずに放っておくことは出来ないわ。
もう一度ため息をついた私は、気晴らしをしようと城中を散歩することにした。私は王族の婚約者だし、城の中は良く出入りをしている。
尾行をしていたレンブラント様はここ一週間、何かを楽しむ余暇の時間さえもなく、仕事しかしていないようだ。
けれど、私にとって彼女はすごく大事な存在で……騙されるように愛のない結婚になってしまうとわかりつつ、それを見逃すことなんて出来ない。
そんな風に悪い男に利用されてしまうなんてイーディスを大事に思う私にとっては、絶対に許し難いことだった。
悪い未来の想像がどうしても止まらずに、私は大きくため息をついた。
鬱々と考えたって、事態が変わることなんてあり得ないのに。
こうして、能力(ギフト)が覚醒し恋愛指数が見えるようになってしまって、今まで見えなかったものが見え過ぎてしまう。
レンブラント様が誰に恋をしているかという事実だって気掛かりだけど、イーディスとエミールの件だって、このまま何もせずに放っておくことは出来ないわ。
もう一度ため息をついた私は、気晴らしをしようと城中を散歩することにした。私は王族の婚約者だし、城の中は良く出入りをしている。
尾行をしていたレンブラント様はここ一週間、何かを楽しむ余暇の時間さえもなく、仕事しかしていないようだ。