「その……けれど、これは私と彼女の問題なので……あまり言いたくはありません」
私はどうしてもこの問題に、王族であるレンブラント様を巻き込んでしまう事に抵抗があった。
何故かというと、これは池に落とした実行犯ナターシャ様だけが責任を取れば良いと言う話ではなくなってしまう。
彼女が属するジャイルズ公爵家にも関わり、娘の責任を取るならば彼女の父親ジャイルズ公爵となってしまうからだ。
しかも、体面の問題もあって王家の怒りを買ったとなれば、一族郎党にまで累が及ぶかもしれない。
ただ少し恋愛事が拗れ、私がケーキを被り、池に落とされた程度の事で、ジャイルズ公爵家という古い貴族全体が終わってしまうかもしれないのだ。
けれど、私は出来れば、そうしたくはなかった。
私はどうしてもこの問題に、王族であるレンブラント様を巻き込んでしまう事に抵抗があった。
何故かというと、これは池に落とした実行犯ナターシャ様だけが責任を取れば良いと言う話ではなくなってしまう。
彼女が属するジャイルズ公爵家にも関わり、娘の責任を取るならば彼女の父親ジャイルズ公爵となってしまうからだ。
しかも、体面の問題もあって王家の怒りを買ったとなれば、一族郎党にまで累が及ぶかもしれない。
ただ少し恋愛事が拗れ、私がケーキを被り、池に落とされた程度の事で、ジャイルズ公爵家という古い貴族全体が終わってしまうかもしれないのだ。
けれど、私は出来れば、そうしたくはなかった。