「百合ちゃんこそお疲れ様。今日は早かったの?」
いつもはキッチリお化粧して、スーツキメてできる女感のある百合ちゃんだけどもうお風呂入ったのか、すっぴんに部屋着姿だった。
「たまには早く帰れって支社長が煩くてさー。でも結局仕事以外にしたいことも無いし、パソコンパチパチしてたら、寝ちゃってたわ」
バリバリ働く百合ちゃんは私の憧れで、親がいない私にとって、大切な家族だ。
「最近学校どう?」
「特に変わりなく頑張ってるよー」
「それは何より。来年も特進クラスでいけそうなの?」
通っている学校は特に進学校と言う訳では無いのだが、
特進科の偏差値だけは高く、この辺りでも有名だ。
「うん。問題ないかな。」
「そうかー良かった。」
賢い姪で鼻が高いな〜なんてそっと微笑む百合ちゃんにこっちの気も緩む。
「ありがとう。頑張るね。」
「やりたいことがあったら言いなさいね。可愛い姪の為なら惜しまず応援するし、課金するわよ!」
課金…って言葉のチョイスが気になるな…