「ただいまー」

とは一応言ってみるものの、返事はない。
誰もいない家に帰宅したのは、バイト終わり22時過ぎ。


…誰もいない…はず…?

玄関に入って見えたのはヒールの高い黒のパンプス。
私のものではない。


珍しいな…帰ってるのかな?

廊下の電気やリビングの電気は真っ暗。
それをパチパチつけながらリビングへ

「あ…ふぁ〜ぁぁああ。」

「た…だいま。」

「あかねーおかえり!はぁー寝ちゃってたあ」


と叔母の百合ちゃんは軽く伸びをしながら立ち上がった


「バイトだったの?お疲れ様。ビールでも飲む?…ってあかねはまだ飲めないよねー」


私だけ飲んじゃおーと言いながら、キッチンに向かい、ビールをとって戻ってきた