「恋する気持ちはないな。まぁどうなったら恋なのかも良くわかってないけど。まぁ特別な存在ではあるよ。」


「男避け、女避けのための偽の恋人からの本気で好きになっちゃったって王道展開じゃないの!?」


「漫画の読みすぎでは…?」


「その冷めた目やめて…きれいな切れ長二重で、鼻高くて、顔小さくて、どこからどう見ても美人なあかねに真顔で睨まれると怖いから…」


睨んだつもりはないが、よく言われるらいの台詞。
まぁ、直接「睨まないでーっ」なんて言ってくるのはらいぐらいだが…
実際は周りに沢山そう思われてるんだろうなとは思う。


睨んでいるつもりはないので、治せないが。


「はあ…るいにも言っとこ…あの二人まじで何もなさそうって!」


るい君。らいの年子の兄であり、いつき先輩の親友である。
性格はまさにらいで。明るく活発でイケメンな兄である。


まあいつき先輩もビビるぐらい顔整ってるけど。緊張してたな最初らへんは…


「そうしてくださーい」


ぶっきらぼうに言い、その後昼休みは最近のらいの恋の話で終わった。
昼休みでは話足りないくらいの男ネタの多さで本当にらいにはつくづく感心する。