「それでさ…」
いつも淡々と話すいつき先輩の言葉が止まったから少し驚いた
「は…い?」
「どーするこれから」
「あー…」
私高校1年生、いつき先輩高校2年生の夏。
お互いの利益の一致からカップルとしてやってきて1年と少し。
「俺が県外の大学に行っても、あかねの彼氏(役)は可能だけど、男避け効果は半減どころか無くなると思うよ。」
……っそうだよねー…
「仰る通りですね。」
「逆も然りな。」
俺も困る。といつき先輩は続けた。
「先輩、大学入学早々モテモテで大変そうですね。」
同じ高校の年下に彼女がいるともし言っても県外とあらば、
いつき先輩の同じ大学の女子は黙ってはいないだろう。
安易に想像がつく程、今私の隣を歩いている人はイケメンなのだ。
イケメンなうえクールでミステリアスなところもまた、魅力的なんだろうなー。