無事特進科に進級し3年生になれた。
特進科は1学年1クラスのみで1組は特進科とされている為、
3年1組となった。
らいもご一緒に。
「その見た目で生徒副会長で特進科なんだから、らいはずるいよね。」
お昼ごはんの最中、率直にらいに言う。
「へ?そう?よく言われるギャップって奴なのかなー?私は、好きに遊んで、好きに勉強して、好きな見た目っていうか自分が可愛いと思える見た目でいるだけなんだけどねー」
なんだこのあどけないキラキラした人類は。
同じ人類とは思えない…。
「あかねは最近どうー?」
1週間ぶりのらいとの昼食で1週間の報告をする。
いつもはらいの話が殆どだが、困った時はらいにチラッと伝えておくとイザと言う時に助け舟を出してくれる事を2年の付き合いで知っている私は話す。
「主に1年生がね…」
「あー何も知らないからだろうね〜」
主語のない私の話を察したらい。
嵐と言うほどでは無いけれど、面倒と言えば面倒事。
たまーに呼び出しをされて「好きです。付き合って下さい。」と告白される。
履いているスリッパから1年生と判断した。
呼び出しを拒否する事は私の中でタブーで、呼び出しに応じ、丁重にお断りする事にしている。
「1年生に知り合い何人かいて、あかね先輩って彼氏いるんですかって聞かれていつき先輩の事言ったけどねーあんまり効果は無さそうだね〜」
見たもの以外は信じないとでも言いたいんだろうか。
それより入学して2ヶ月しか経ってないのに、1年生に知り合いのいるらいに驚きを隠せない。