おばあちゃんは子供の気持ちをよく分かってくれる。
本当におばあちゃんがいなかったら今の私がいないと思うくらい、おばあちゃんが大好き。
「おばあちゃんもサボってた?」
「もちろん、あんなつまらない話は聞いてられない」
「ははっ」
おばあちゃんお家に来たのは、大学生になってから。
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「おいッ、てめえ早くしろよ」
大きな声でリビングから呼ばれる
名前を呼ばれるだけで、胸の中で小さく私が怯える。
「はい」
「遅えよ!」
―カシャンッ
コップが投げつけられる。
当たった膝がズキズキ痛い。
私の母はバツ1で再婚していた。