(力をこめれば開く、か)
永亜は一度ガラス扉から手を離して、うしろを振り返った。
懐中電灯を消してあたりを見ても、ピカピカうさぎの光は見えない。
(あいつが来る心配はないな…よし)
永亜は懐中電灯のスイッチを入れ直して、ガラス扉の間にできたすきまへ指を入れ、全体重をかけるようにガラス扉を押した。
ググ、グ、とゆっくり押された扉が、左右で連動して両側に開いていくと、あっというまに人が2人、3人通れるすきまができる。
「ふぅ…」
永亜は息を吐いてから、ガラス扉の向こう側に一歩踏み出して、外に続くはずの、もう一枚の自動ドアを見た。
「…!」
永亜は一度ガラス扉から手を離して、うしろを振り返った。
懐中電灯を消してあたりを見ても、ピカピカうさぎの光は見えない。
(あいつが来る心配はないな…よし)
永亜は懐中電灯のスイッチを入れ直して、ガラス扉の間にできたすきまへ指を入れ、全体重をかけるようにガラス扉を押した。
ググ、グ、とゆっくり押された扉が、左右で連動して両側に開いていくと、あっというまに人が2人、3人通れるすきまができる。
「ふぅ…」
永亜は息を吐いてから、ガラス扉の向こう側に一歩踏み出して、外に続くはずの、もう一枚の自動ドアを見た。
「…!」