「それは深古都さんの資料読めば分かるだろうから、とりあえずお見合いの話にしようってば!」
確かに、鶴羽樹の何がどう分かったのか謎ですけどね! ただ、鹿島くんと八橋さんのお姉さんとの関係も調べてくださいってお願いしたから、きっと何か分かるはずだと思うんだけどな……。
「では、君が縁談の席に乱入すると共に総に冷水をぶっかけ『私が彼女だって言ったくせに!』など申し向ければいいんじゃないか」
「その発想は私もしたんですが、松隆くんとふーちゃんの親が同席するらしいので嫌です!」
「冗談とはいえ、君と同じ発想をしてしまうとは、俺の脳もうどうかしているな……」
「冗談? ツッキー冗談とかいうの? ねぇ?」
「てか、薄野も別に総のこと好きじゃねーじゃん? むしろ薄野って総みたいな計算高いタイプ好きじゃねーだろ? でもって総も薄野とは相性悪そうだし。お互い断ればいいじゃねーか」
「なんだったかな、それがね、立場的にふーちゃん側からは断れないんだって。あとは親が意気投合してて断りにくいみたいな」
「総があまりに君なんかにご執心だから薄野をあてがったんじゃないか」
「すっごく言いにくいことをすっごくさらりと、しかもすっごく酷い言葉で言ったね!」
桐椰くんなんて思わず視線を泳がせる始末だ。その線は私も考えましたけど、というか鹿島くんなんて私と松隆くんが兄妹説まで持ち出したけど!
「となると、総が君以外の別の女性といい仲になればいいんじゃないか。総が一ヶ所に落ち着いていることを伝えれば足りるわけだ」
「そんな都合のいい人、いる?」
「お前なぁ、一応花高は天下のお嬢様お坊ちゃま高校だぞ。探せばいくらでもいるだろ、見た目がよくて家もでかいヤツ」
「あ、蝶乃さんとかね!」
「見た目と家以外も考慮しろ」
頭と性格以外の条件は完璧にクリアしているのでわりと名案だったのだけれど、冷ややかに切って落とされた。
「つか、俺は薄野の家のこととかよく分かんねぇけど……実際薄野の右に出るヤツいんの?」
「容姿、性格、家柄という点でだろう? いないだろうな」
確かに、鶴羽樹の何がどう分かったのか謎ですけどね! ただ、鹿島くんと八橋さんのお姉さんとの関係も調べてくださいってお願いしたから、きっと何か分かるはずだと思うんだけどな……。
「では、君が縁談の席に乱入すると共に総に冷水をぶっかけ『私が彼女だって言ったくせに!』など申し向ければいいんじゃないか」
「その発想は私もしたんですが、松隆くんとふーちゃんの親が同席するらしいので嫌です!」
「冗談とはいえ、君と同じ発想をしてしまうとは、俺の脳もうどうかしているな……」
「冗談? ツッキー冗談とかいうの? ねぇ?」
「てか、薄野も別に総のこと好きじゃねーじゃん? むしろ薄野って総みたいな計算高いタイプ好きじゃねーだろ? でもって総も薄野とは相性悪そうだし。お互い断ればいいじゃねーか」
「なんだったかな、それがね、立場的にふーちゃん側からは断れないんだって。あとは親が意気投合してて断りにくいみたいな」
「総があまりに君なんかにご執心だから薄野をあてがったんじゃないか」
「すっごく言いにくいことをすっごくさらりと、しかもすっごく酷い言葉で言ったね!」
桐椰くんなんて思わず視線を泳がせる始末だ。その線は私も考えましたけど、というか鹿島くんなんて私と松隆くんが兄妹説まで持ち出したけど!
「となると、総が君以外の別の女性といい仲になればいいんじゃないか。総が一ヶ所に落ち着いていることを伝えれば足りるわけだ」
「そんな都合のいい人、いる?」
「お前なぁ、一応花高は天下のお嬢様お坊ちゃま高校だぞ。探せばいくらでもいるだろ、見た目がよくて家もでかいヤツ」
「あ、蝶乃さんとかね!」
「見た目と家以外も考慮しろ」
頭と性格以外の条件は完璧にクリアしているのでわりと名案だったのだけれど、冷ややかに切って落とされた。
「つか、俺は薄野の家のこととかよく分かんねぇけど……実際薄野の右に出るヤツいんの?」
「容姿、性格、家柄という点でだろう? いないだろうな」